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Channel: ミロスラフ・メシールのテニス Miloslav Mecir's Tennis
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25年を挟んだトランプのカード合わせ(マレー&レンドル、フェデラー&エドバーグ、ジョコビッチ&ベッカー、錦織&チャン…)

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1980年後半のメシールが活躍した時代には、世界の男子プロテニスはタレントがそろっていました。マッケンローやレンドル、ベッカー、エドバーグ、ヴィランデル、コナーズといったNo.1経験選手はそれぞれ個性的で、さらにはメシール、マイケル・チャン、ヤニック・ノア、ルコントなどユニークな選手が揃っていました。テニスの歴史の中でも際立った時期だったのではないでしょうか。

それが理由かどうかはわかりませんが、この世代の選手たちが、現在の男子テニスプレーヤーのコーチととなるケースが続いています。マレーはレンドルをコーチとして迎いいれて二人の念願のウィンブルドンを勝ち取りました。それを習うかのようにジョコビッチがベッカーと、フェデラーがエドバーグをコーチとして契約したのです。日本の錦織圭がマイケル・チャンと契約をしたニュースを見ました。シャラポアとコーチ契約をしたコナーズは、あっさりと契約解除されたようですが、それにしても・・・どういうことでしょうか、このコーチ契約ラッシュは。

後は、ナダルがマッケンローかヴィランデルと契約すれば、一揃い当時と現代の選手でセットができるのではないかと思ってしまいます。

以前も書きましたが、この時代の名プレーヤーは、みんな何か弱点とそれを補う素晴らしい長所を持っています。今のプレーヤーは、いわゆるトップ4を含めて全員がオールラウンドプレーヤーであり、大きな欠点を持っていません。テニス技術は、明らかに今の選手のほうが上だと思います。一方、現在のトッププレーヤーは当時の選手たちと比べてもメンタルも安定しており、マナーもよく、私には彼らがレジェンドから何をコーチされるのだろうかと思ってしまいます。

もしかしたら、今のトップ選手はあまりに力が均衡してしまい、そこから抜け出すためのきっかけを手探りしているのかもしれません。レンドルとマレーのコンビの成功で、もしかしたら、レジェンドたちから新しい何かを学ぶことができると考えているのでしょうか。

今後、どのコンビが成功するのか、1980年代後半のテニスシーンを楽しんだ私には、2014年の男子プロ手巣を見る楽しみが一つ増えました。


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