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Channel: ミロスラフ・メシールのテニス Miloslav Mecir's Tennis
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Mecir's Tennis (135) テイクバックでは肩を支点に腕を動かす

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フォアハンド、バックハンドともに、テイクバックでは腕ではなく体を回転します。もう少し正確に書くと、骨盤をフォア方向(またはバック方向)に回転します。上体はそれについていくことで回転します。

では、その際に、腕はどうすればよいでしょうか。もちろん、テイクバック後半では、腕はボールの高さなどに合わせて動かします。しかし、テイクバック始動時はどうでしょうか。

ひとつの考え方は、テイクバック始動時は腕を固定して、体と一緒に回転するという方法です。しかし、それは、逆に言うと腕を固定することになり、柔軟性に欠けます。「なんか窮屈なスイングだなあ」というプレーヤーが時々いますが、あんな感じになります。メシールのテニスは、むしろ、「どちらかというとぐにゃぐにゃしていて、柔軟性に富んでいる」スタイルです。

一方で、メシールはむやみに腕を動かしません。無駄の少ないフォームです。では、どうすればメシールのように、無駄なく、しかし柔軟なフォームを身に着けれるのでしょうか。

ここで、腕の柔軟性は失わず、しかし腕を使わない方法があります。

それは、肩を支点にして腕を動かす方法です。腕(とくに肘)は曲げたりはしませんが、肩を中心に必要なだけ腕を回す(動かすのではなく)のです。打点が高い場合も、テイクバックの途中(とくに前半)で腕を上にあげてはいけません。ボールの高さに対してアジャスト(調整)するのは、テイクバック後半か、またはフォワードスイング前半です。

この方法は、テイクバックで腕に力が入らない利点がありますが、一方で、ラケットとボールの距離の調整はやや難しくなります。また、テイクバックやフォワードスイングのタイミングは、腕でとることは100%できなくなります。(腕には力を入れないため。)

しかし、スイングの安定性は向上するはずです。下半身、とくに骨盤の働きはますます重要になります。

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